映画『ルパン』ネタバレあり?2005/10/04 00:01

肝心の映画。
詳細は公式サイトを…。
▼ルパン公式サイト
http://www.arsene-lupin.jp/

過去に何度か劇、映画やテレビ・ドラマ化したことのあるルパン・シリーズですが、今まで観たことはなかった。
アラン・ドロンも演じたことがあったとか(偕成社「ルパン・シリーズ」のあとがきで読んだような気が…)。
『ルパンの冒険』なんかは、元々戯曲が原作だと聞いたことがある。

映画本体に話を戻す。
2時間にまとめると、ストーリー展開に少々無理があるのは否めない。
「従兄弟」のクラリスと再会してすぐ関係持つってのもね~。
原作『カリオストロ伯爵夫人』では、二人の出会いを丹念に描いている。
また、原作でのルパンの父親をこういう形で出すとは…。
ファンとしては素直に受け入れがたい。
一瞬ダーズ・ベーダかと思ったよ。。。

でも、いわゆるベル・エポックをうまく再現している。
一連のルパンの活躍した時代だ。
主役のロマン・デュリスは、アルセーヌよりも、ルパン3世か?と思う瞬間もあったけれど、(もみあげの所為かも★)こんなキャラもありかな。
私のイメージは…ピアーズ・ブロスナン!!!
http://www.piercebrosnan.com/open.php

全然作品と関係のないのだが、気になったのは「女王の首飾り」の説明。
マリー・アントワネット"所有"とあったけど、確か一度も彼女は"所有"しなかったんじゃないのかな。
女王の首飾り事件は、アントワネットに近づこうとしたローアン大司卿から、ジャンヌ・ド・ヴァロアらが騙し取って売っぱらった事件。
『ベルサイユのばら』でも有名なお話。
アントワネットが"所有"してたら、ちょっと(いや、かなり)マズイ。

買ってはいけない!? ポプラ社のルパン・シリーズ2005/09/30 00:31

と言うより読んではいけない?

映画でもポプラ社のシリーズが文庫版の宣伝チラシがあった。
映画と連動した『ダ・ビンチ』9月号のルパン特集でも見開き2ページで紹介している。

南洋一郎は戦前に児童向けの勇ましい作品を発表した作家らしい。
確か丸山眞男全集のどこかで読んだ気がする。
ペンネーム「南洋一郎」は太平洋に由来するらしい。

なぜ読んではいけないか?
完訳ではないから等とは言わない。
子ども向けだからなのか、内容まで変わっているのだ。
たとえば『813』『続・813』(偕成社)という作品がある。
(ポプラ社ではまとまって『813の謎』)
原題では『アルセーヌ・ルパンの3つの犯罪』。
なぜ、このような原題なのか?

血を見るのを嫌い、盗みはしても殺しはしないルパンが、図らずとも3人の人間を殺してしまうのだ。
ポプラ社版を読んでもそれは分からない。
なぜなら、ポプラ社版ではこの3つの殺人は行われないのだ!
ルパン・ファンとしてはこの殺人は起こってほしくない。
ポプラ社のように、うまく助かれば、ホッとする。
完訳を知らない頃は、ホッとしたままだった。
だが、3人もの人を死に追いやった苦悩から、最後にはルパン自ら海に身を投げるのだ。
ルパンも殺さずにすめば、自殺しようとしないだろう。
こういう改訳は許されるのだろうか。
(だから、原作・ルブランなのか?)
というか、このような改訳本だけが大宣伝されてるのはルパン・ファンとしても悲しい。

映画の宣伝にあわせて、各社が宣伝したいのだろうが、ポプラ社のものだけが目立つ。
▼偕成社から重版されるようなので、
http://www.kaiseisha.co.jp/culture/station/station.html#lupin
偕成社さんに、心からエールを送りたいと思います。



風邪が悪化して来た。
続きはまた…。

アルセーヌ・ルパンとの出会い2005/09/30 00:28

9月17日より映画「アルセーヌ・ルパン」が公開中だ。
公式サイトも盛り上がっている(らしい)。
▼ルパン公式サイト
http://www.arsene-lupin.jp/

私のルパンとの出会いは小学校低学年の頃だ。
推理小説が好きだった。
ガストン・ルルー、アガサ・クリスティ、エラリー・クイーン、コナン・ドイルの作品等を集めた子ども向けの選集のなかに、ルブランがあった。
最初は『ルパン対ホームズ』だったように思う。
ホームズ好きだったはずが、一気にルパンの魅力にはまってしまった。

で、当時図書館に入ってたポプラ社のルパン・シリーズ(南洋一郎・訳)を読みまくった。
中学生になって、新潮文庫から出ていた堀口大學訳に出会ったが、ルパンの一人称が「わし」と言うところがどうも・・・。
しかも全作品ではなく、10タイトルぐらいだったように記憶している。
ただ、表紙のルパンのサインがかっこよく印象的だった。

そんな時偕成社からルパン・シリーズが完全・完訳収録全集が発売。
今まで読んでたのは完訳じゃなかったんだ!と知る。

ずっと借りて読んでいて、何冊かしか持っていなかったのだが、はじめてのボーナスで偕成社からルパン・シリーズを揃えた!!

左党(さとう)

1.フランス議会で、議長席の左側に座席を占めていたところから、政府に対する反対党。類:野党
2.酒を好む人。左利き。反:右党 
※江戸時代、金山鉱夫たちの隠語で、右手の「槌手(つちて)」に対して、左手を「鑿手(のみて)」と呼んだことによる。
「飲み手」と掛けた洒落(しゃれ)。

このブログについて

東京都八王子市在住。
大好きなお酒をちょっと我慢する日々の雑記帖です。

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